『夢の叶え方を知っていますか?』

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エッセイから入り、

そののちミステリも読むようになり

すっかりホームページで最新出版状況を

確認するくらい森博嗣さんの

作品を楽しんでいる。

 

ということで今度は

わりと出版されたての新書

『夢の叶え方を知っていますか?』を読んだ。

 

私は手帳に「夢リスト」を書いて

自分がわくわくすることは何かを見つけたり

他にも手帳やノートに日々

さまざまなことを書いては

振り返ったり、未来を見たり。

いろいろなことをやっているけれど、

共通することは、今日の行動が

よりよい明日に繋がっているといいな…

と願ってしていることだ。

 

正直、「夢リスト」を書いていると

「これは夢?予定?」と迷うことがあるし

「書いたらいつの間にか叶っている」

なんていう現象はいったいどんなプロセスを

踏んだらそうなるのかと疑問に思っていた。

 

そこで、「夢をかなえている」という

森博嗣さんが語る夢をかなえる方法論を

読んでみたくなって、

書店の新書コーナーで手にとってみたのだ。

 

夢の価値とは、このような甘いシーンを思い浮かべる快感にあるといえる。それを思い描くだけで楽しくなる、ということである。では、何故その夢のシーンは時間が短い(あるいは停まっている)のか。これは、その人の想像力のキャパシティに依存しているとも思われるが、むしろそうではなく、どこまで考えれば満足できるか、で決まってしまうように考えられる。

 

まずは、夢というものを

定義することから始まる本書。

森博嗣さんの作品の愛読者から

夢に関するアンケートを集め、分析する。

人を巻き込んだ夢、10年以上かかる夢、

すぐに叶いそうな予定のような夢、

さまざまな夢が集められていた。

 

どんなに小さいものでも、

「夢」と呼べるものを持つ人で

森さんのエッセイなどを読んだことがない場合

それらでよく見せるはっきりとした物言いに

グサッとくるかもしれない。

けれど、

 

「夢の実現」とは、結局は自分を知ること。自分の可能性を確かめることにほかならない。

 

本書では夢を前に迷える私たちに

簡潔に方法論を説いてくれるのでやさしい。

 

見たい夢か、見せたい夢か。

夢は静止画でなく動画で見る。

夢が叶わない状態を克服するために

自分をマネージメントしていく。

 

難しいことが書いてあるわけではなかった。

手帳に書いている「2017年の100の夢リスト」

の中身は今変えなくてもいいと思った。

(すべて1つの夢に繋がってる気がしたから)

 

ある日、劇的に、人生が変わる。

という出来事もあるかもしれないけれど

(抽選でなにか当たったりね!)

夢を叶えていくには

それなりのプロセスがあって、

管理していくのは自分自身だということ。

 

著者の森さんも、小説を書いて稼いで

今は隠遁生活を送っていて

夢はすべて叶ってしまったように見える。

けれど、今もその生活の中で

夢をキラキラと追い続けている一人だ。

 

タイトルを見て、気になって

今すぐに読んでみてよかった一冊だった。

私たちの裏テーマ

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卒業研究にも、手帳が欠かせない。

研究室の仲間たちも、

めいめいがお気に入りの手帳を使っている。

 

表紙の手触りとほどよい書き込みスペースが

気に入って、「ほぼ日WEEKS」を

愛用しているという友人もいるし、

 

私が持ち歩き用の手帳に求めていた3つの軸

重すぎない・マンスリーページが広い・

ウィークリーページがレフトタイプで

時間軸がきちんと書いてある、を満たし、

かつおしゃれなデザインの手帳を

これまたうまく使う友人もいる。

 

研究の進捗をスケジューリングする…

自分を管理する…これらのことに

やっぱり手帳は欠かせないようで。

私の手帳マニアなトークにも

付き合ってくれるので優しい仲間たちだ。

 

個人でやる卒業研究ではないので、

研究をうまく進めるためにも

お気に入りの手帳をうまく活用していく…

というのも、私たちの研究テーマになりそう。

裏テーマ、っていうところかしら。

手帳のフリーページに何書く?

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毎年あっても結局使わないのが、

手帳の巻末のフリーページたちだ。

 

今年使っている手帳「NOLTY U」は

マンスリーページ、ウィークリーページ、

そのあとピンク色の見開きページが

1ページだけあってそのあと

フリーページが46ページもある。

そしてそのあとは路線図などの便利機能。

 

ピンク色の見開きページには

「2017年の夢リスト」を書くのにぴったり

だと思ったので、ぼちぼち書き溜めている。

そのあとの46ものフリーページは

どうやって使おうか…と頭を悩ませていた。

 

そこで今年も45日が過ぎて、

ある程度いろいろなことをしてきたので

振り返ってみることにした。

振り返ってみると、意外といろいろな

ところに訪れていると感じた。

 

その中から、「初めて訪れた場所」を

書き留めておくページを作ろうと思いついた!

 

ずっと名前だけ知っていたラーメン屋さん。

場所だけは知っていた喫茶店。

いつか行こう行こうと思っていた

おしゃれな軽食屋さん…

 

日付、場所の名前、その横に

1行におさまるようにひと言コメントを書く。

このコメントは、訪れたからこそ書ける

ことを書こうと意識してみよう。

「おばあちゃんちって雰囲気だった」とか。

 

まだまだ開拓の余地がある私の手帳。

フリーページもまだまだ空白のページで

いっぱいだから、ワクワクするな。

最終日を前に、江口寿史展

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すべりこみセーフでもう1回楽しんできた。

江口寿史展 KING OF POP」

 

(この記事を公開する頃には

ちょうど最終日になっちゃうけれど…)

 

1か月前に訪れた時はソワソワしてたので

ソワソワした気分で見る作品たちだったけれど

今日は違った。ゆったりした気持ちで

江口さんの作品を楽しもうと思って訪れた。

 

改めて、すてきな作品ばかりだし

私は江口さんの描く女の人がすごく好きだけど

男の人のイラストもいいなと思う。

雑誌の表紙のイラストで、

目をくしゃくしゃにして笑ってる

男の子(高校生くらい?)がいて

たぶん無表情でもかっこいい子なんだろうな

とか、そういうことを考えながら見ていた。

 

住んでいる街にデニーズがないから

ここで初めての対面となったのだけれど、

デニーズのメニューイラストも好きだ。

私が生まれた頃に書かれた作品で

皿に盛られたハンバーグや

がやがやとしたレストランの雰囲気が眩しい。

 

グーグルの検索ボックスに名前を入れれば

江口さんの作品はいくつか見れるけれど、

展覧会にはネットには載っていない

魅力的な作品がたくさん飾られている。

ネットでいろいろなものが見られる時代に

なったけど、そうじゃないこともまた

まだまだ沢山あるよということに気付く。

 

漫画ももう一度しっかり見て楽しんできた。

編集部の人へのお願いや、

こだわりなんかも原画から見てとれて

おもしろいコーナーだった。

 

そして、会場の出口の最後の最後、

私を見つけた。

 

展覧会に出かけた友人から

「ありすちゃん発見したよ〜」と

教えてもらってはいたけれど、

ぜひ自分の目で見てみたかったのだ。

あの日、1月14日にあの場所に集まった

ほかの人の似顔絵と一緒に飾られていた。

自分の似顔絵は穴があくほど鑑賞したので

(ちゃんとクリアファイルに入っているから

穴はあきませんが)

久しぶりにほかの人の顔にも再会できた。

 

江口寿史展は2月12日まで。

時間を戻して私はもう一回行きたい。

 

 

alicewithdinah.hatenablog.com

 

 

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『LA LA LAND』(試写会)

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ひと足お先に、観てきちゃった。

嬉しいことに試写会が当たったので、

早めの夕食をとって、映画館へ…

 

初めて『ラ・ラ・ランド』を知ったのは

年末だったかに出ていた雑誌の映画特集で。

今の映画と昔の映画とごちゃ混ぜになって

誰かのオススメの映画が

写真とともに紹介されていて、

背景の色と人物のドレスの色がきれいで

「この映画、今度観よっと」とすぐ思った。

その時は勝手に昔の映画だと思い込んでいて、

これから日本で公開されることに驚いた。

 

そのあと、年末年始にロサンゼルスに

行ってきたというアメリカ留学中の友人が

『ラ・ラ・ランド』が面白かったと

熱烈プッシュしてくれた。

ひと足お先に観ることになったと伝えたら

「この景色を本編で探してね」と、写真で

プレ"聖地巡礼"をさせてくれたので

私はますます映画が楽しみだった。

 

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ミュージカル映画だから、冒頭も一曲

歌と踊りで飾られている。

まず、それに一気に引き込まれてしまう。

なんというかもう、踊りもいいし、

フリーウェイのずっと続く上に車が沢山あって

ロサンゼルスの気候と、人々の

晴れ晴れとした顔がそこにあって

曲調もわくわくするし、初めから最高だった。

 

去年のちょうど2月に訪れたロサンゼルスを

瞬時に思い出した。

あの日もフリーウェイの上は渋滞していて

海の帰り、Uberの運転手さんが

舌を鳴らしていたのだった。

 

まだ公開前なので、あんまり

細かいパーツについては話さないほうが

いいと思うので書かないけれど、

観た人とは思わず

語り合いたくなってしまうだろう。

私もアメリカで映画を観た友人と

メッセージで1時間以上語り合ってしまった。

 

夢を追いかける

サクセス・ストーリーとして観るか、

ミアとセバスチャンの恋の物語として観るか、

そのどちらでもないか…観点はいろいろだけど

ぜひ焦点を変えて、また観たいと思った。

そうしたらまた、

この作品についてブログを書きます。

 

歌の歌詞も字幕の翻訳もとってもよくて、

心に響く言葉がいくつも見つかった。

友人いわく「そんなに難しい英語ではない」

ので、同じ歌を私も英語で

歌えるようになれたらいいななんて思う。

 

『ラ・ラ・ランド』の公開は24日。

ミュージカルやジャズが好きな人も

なにか夢がある人も、

夢が叶わないと落ち込んでいる人も、

ロサンゼルスのキラキラした雰囲気を

楽しみたいと思う人も、

そしてそうでない人にも

ぜひ観てほしい作品だった。

 

 

追記

試写会から3日経ったけれど、

楽曲がやはりめちゃめちゃよい。

サントラを聴いてはうっとりする日々。

ただし、映画の内容を思い出して

涙がこみあげてくることもあるから

化粧の最中に聴くことを自分に禁じた。

わくわくするのに泣けてくるってすごいよね。

 

予告編動画でも楽曲の魅力が伝わるので

ぜひYoutubeの予告編で聴いてみてください。

世界が遠い夜

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小学生の頃までは、私にとって部屋の中では

ラジカセ付きのCDプレイヤーだけが

世界とリアルタイムでつながれる

貴重なアイテムだった。

 

ラジオのスイッチをオンにするのは、

リアルタイムの世界をキャッチする合図。

 

最新の音楽、楽しいおしゃべりが届く。

孤独な気持ちを感じたら

スイッチをオンにしたものだった。

オフならオフで、それも落ち着いた。

 

今はどうだろう。

使い古したガラケーiPod

設定によってWiFiが使えるiPodiPad

ICレコーダーにもラジオは付いているし、

スマホにパソコンも部屋にはある。

 

小学生の頃に無音の中で感じた孤独は

もう私の部屋にはなくなった。

代わりに別の意味での孤独とかさみしさとか

そういったものが端末を通して届けられる。

 

枕元の時計が壊れてしまったので

ここ数年はずっとiPhoneのアラーム機能に

頼りきって朝、起きている。

 

きのう、翌朝は早く起きる必要がないんだ…

ということを思い出して、とても久しぶりに

iPhoneのアラーム機能を使わないでみた。

枕元にiPhoneをいつも置いていたけれど

それもなし。ベッドに持ち込まなかった。

 

代わりに眠たくなるまで

文庫本を読むことにして、

端末を見ないで私は眠りについた。

 

世界が遠い夜だった。

文庫本に入っている物語は

はるか数十年前の時代のものだ。

眠りについて、火事の夢をなぜかみた。

小学生の頃に毎日感じていた孤独、

それも「いい」孤独の気持ちがまた

一夜にして蘇ってきていい夜だった。

週末TIPS

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2月に入っても変わらず

「自己流・7つの習慣」を続けている。

一歩が踏み出せなくなるだめだめの日も

不安が蓄積してどうしようもない日も

なんとかこの習慣ととともに切り抜けて来た。

 

今週は毎日しっかり7つのタスクをこなして

眠りにつくことが出来ているから、

お風呂あがりの時間がとてもいい気分だ。

 

土日も予定が入っていないとヤダ!という

時期もあったけれど、

近年は予定を作らない休日も楽しんでいて

昨年末に部屋を大掃除してからは

部屋にいる時間がますます楽しくなった。

 

そうなると、つい部屋のために何かしたくて

また、平日のタスクのこなしこぼしを

なんとかスッキリ精算させたくて

土日の家にいる日にいつもより多くの

やるべきことを設定してしまう癖がある。

そして結局急な予定が入ったり

思わず夕刻まで昼寝をしたりしてこなせず

「だめだめの日」を作ってしまうことがある。

 

先週は映画『沈黙』を観た。

半券は捨てずに手帳に貼りたい。

だから先週のウィークリーページの

「自己流・7つの習慣」を書き込むスペースは

半券を貼ったので週末が少し狭くなった。

(シネ・ウインドで観た2作品は半券なし)

 

週頭はいろいろ錯誤して頑張ったし、

週末はちょっとゆるくいこう…と

半券に占拠されたスペースを見て考えた。

「7つ」、日によっては「9つ」以上

埋めていたタスクだけど、

先週末は「5つ」に設定して書き込んだ。

 

1週間の生活リズムや過ごし方にもよるけれど

たまにはこうして別のもので

ウィークリーページを占拠してしまって、

ゆるい週末を過ごすのもいいな。