一番頑張っていた時期の話

2009年11月。

日本中を脅かしてた新型インフルエンザというものが

私のクラスにも忘れずやってきた。

すっかり日が短くなった中学の帰り道

友人の顔がものすごく赤かったのを覚えてる。

私も翌日の明け方みごとに発症し、

土日は何も食べられなかった。

2日の絶食で体重が落ちたこと、

学級閉鎖になりみんなと同じタイミングで

休めたことがちょっと嬉しかった。

 

私はその頃誰かの影響で北川景子さんのファンになった。

ブザー・ビートは観ていなかったけれど

インフルエンザの治療中、

おかゆが食べられるようになるころ

のっそり起き上がってきて映画「Dear Friends」を観た。

 

「友達は必要ですか?」

ポスターから私を見つめる

北川景子さん演じるカリスマ女子高生リナの視線が刺さる。

 

女の子が欲しがるものを何でも持っていて

容姿端麗、遊びにもお金にも男の人にも困らないリナ。

友達とは、助け合うものだという意見にも

「そんなのただ、傷口なめあってるだけじゃん」という調子。

好き放題の生活をしていたが、ある日クラブで倒れてしまう…

 

インフルエンザと癌、苦しみの違いははかり知れないけれど

その苦しみの最中ではどれだけ心細いか、

そしてそんなとき支えてくれる存在

(私の場合様子を見に来る家族やメールをくれる友達)が

どれだけ温かいものなのかを改めて感じた作品だった。

そしてParadise Kissのときもそうだったけど

北川景子さんがとってもステキだった。

 

北川さんのブログを読んで、文章力に圧倒された。

お世話になった監督への感謝であったり

気の置けない友人と遊びにいったことだったり。

当時の私と同じ年の頃は

勉強熱心でお医者さんになりたかったとか。

美人で、賢いなんて北川さん最高じゃんと

14歳の私は思った。

 

そこで将来何になって、何をするにしも

賢くなるのって大切なのかなと考えた。

でも効率やノウハウなんて知らなかった。

 

学級閉鎖の終わりと同時に私の病状も回復!

机に向かうことが出来るようになると

正方形のポストイットに「TODO LIST」を書き始めた。

今思うとずいぶんがむしゃらだったけれど

この「ポストイット・TODO LIST習慣」は半年続いた。

 

勉強にちょっと身が入るようになり、

インフルエンザで落ちた体重をキープ。

(そのあと春になるにつれゆるやかに戻った。)

掃除や身の回りのことも計画的にできるように。

 

ポストイットは管理が大変だったので

その後TODO LISTは手帳に移行することとなったけれど

インフルエンザになって

強制的に休まなければならなかった数日間で今の私にも生きる

何かに取り組むときの姿勢の軸のようなものを身につけられたと思う。

 

半年間続けられた理由が報酬であった。

それもよくある「何点取ったらなにか買ってあげる」ようなものだった。

でもそれを約束したのは母とでも父とでもなく私自身と。

「自分にごほうびをあげる習慣」をつくってしまっていたのだ。

 

確か新しいドライヤーが欲しかったんだと思う。

「明日の漢字テストの勉強をしたら1ポイント」

「英語のテキストを音読したら1ポイント」から

「机の上の整理をしたら1ポイント」、

「腹筋を20回したら1ポイント」なんてものまで。

1000ポイント貯まったらお年玉の貯金でドライヤー!

と意気込んでいたけれど、貯まる前にお誕生日が来て

おばあがドライヤーをプレゼントしてくれてしまった。

 

ちょっとまぬけなオチになってしまったけれど

この私なりに頑張っていた時期は宝物だった。

今でもポストイットの山は捨てられない。

久しぶりに見返してみたら「いいこと日記」なんかも

ちょろちょろと書かれていて興味深い。

 

ポストイットから、手帳へ。

近いうちに手帳のこともお話ししたい。