予定より2週間早く産まれてしまった人が、壇蜜日記について語る。

mixiか何かのプロフィールを
細かく書くことはしなかったけれど、
「ちょっと自慢できること」の欄を埋めてた。
"椎名林檎と同じところに
ほくろが存在すること"と…
確か鼻と唇の間であった気がする。

共通点を見つけると人は仲良くなれる。
私は壇蜜さんと驚きの共通点を見つけた。
壇蜜さんも私も、予定日より2週間
早く産まれてきてしまったらしい。

壇蜜著「壇蜜日記」を読んだ。


昨年の年明け、友人親子とランチしていて
会話の中で壇蜜さんの存在を知る。
色気や大胆な発言が話題になっていたが、
ブログを見て私は彼女の文章力に惹かれた。
だから先日書店で「壇蜜日記」を
見かけた時気付いたらレジに並んでいた。
諦念を思わせるような憂いの表情や
贅沢よりもこざっぱりとした生活を
好む彼女の文章が楽しみで。


  • 2013年の印象的な象徴として表彰を受ける。周りの人に感謝するための賞ととる。食べ物の旬は毎年来るけれど人の旬は一度でしかも短い、宛のない旅路にささやかな温もりに触れ触れたらまた、歩き出す。(2013.11.6)
  • 「芸能界の椅子、ここが空いてると思った?」私「椅子は自分で作りました。だからすぐこわれても仕方ないですね」(2013.11.14)
  • (撮影で使った建物について)哀愁しか漂わない空間は人を人でいられなくさせてしまう灰色の狂気なのか。だけど恋人とふたり、コードの抜けた電話を挟んでささやきあうのも灰色ではナシではないか。(2014.1.10)
  • ポーチの中身を見せる、雑誌の取材を受ける。学生時代にリップやシールなどこれが良いよねとポーチを見せ合って友達と笑いあったことを思い出す。その楽しみの延長がこの企画であるならば、枯れないでほしい(2014.3.12)
  • 猫をおキャット様と呼ぶ。(2014.3.16)
  • 自暴自棄を引き起こさせてそれを食べに来る鬼がいるとする。鬼は涙と怒りしか食べられないから、ヒトに辛い思いをさせ腹をふくらませるのか。(2014.4.4)
  • 雨風にさらされると色々なことを考えるのは、風向き次第で濡れたり濡れなかったり、湿り気をかぶったりかぶらなかったり…ついこの世の中を連想させられるからだろう。(5014.5.21)
  • 時間があれば仕事の本を読み、お金のことを考え、日々の小さな「毎日やること」をコツコツ片付けてしまい、「つとめた感」を味わうのが好き。(2014.8.3)

壇蜜さんの人となりがわかる
何日分かの日記を紹介させて頂いた。
あくまで日記だから終わり方はあっさりしていて
まるでアンネの日記のようだと感じる。
2013年10月から始まっていたから
私が受験勉強に励んでいたあの日、
友人と卒業旅行に出かけたあの日は
壇蜜さんはそんなことを考えていたのか、
となかなかわくわくした。

文章が極端に短い日は、
静かな怒りや芸能界の厳しさが顔を覗かせる。
寝る暇もなく働くのが偉いと思われる。
自身の中で余裕が持てず人に迷惑をかけた日は
徳を積めなかった、と反省する。
日本の労働状況にも少し疑問を持たせた。

テレビでは妖艶な笑顔に隠されて
見ることのできない一面もあった。
思わずますます応援したくなる。
以前何かの取材で話していた。
「仕事では求められたことを、
壇蜜として忠実にこなすようにしている」
芸名にはお供え物という意味を込めている。
だから自分を主張するのではなく、
あくまで求められたことを反映させていてこその
壇蜜が出来上がるのだなと私は解釈した。
でも日記に綴られる生活ぶりからは
きちんと自分の意見を持っている
人間味がよく表現されていて何だか嬉しかった。

私は日記を綴ろうとすると
どうしてもこんな風に長くなってしまう。
壇蜜さんみたいな限られたスペースの中でも
内容の伝わる文章を書けるようになりたい。
やっぱり、ボキャブラリーかな。
それとも経験を積むこと?