秋の日のアイリッシュラッテ

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洋酒いりのチョコレートみたいな匂いのする、クリスマスシーズン向けのタリーズアイリッシュラテ。

クリスマスシーズン向けと聞いても、今日みたいな晩秋にこそふさわしい飲みもののように思う。

毎朝自宅から白い息をはきながら1時間半かけて大学へ向かうのと、友人の家を出て落ち葉にふられながら大学は向かうのと、…今日は後者だった。「これから葉が落ちきってしまうとさみしいよね。でも今日は天気がいいし、それでも空気はつめたくてなんかいいね」友人はいう。夜にちょうど小窓から月が見える部屋に住んでいる。

「紅葉にいこうよう」なんてさむいシャレがあるけれど、足もとを見ながら歩いているうちに落ち葉の数がかくじつに増えてきた。

駅のホームから改札に向かう階段をのぼっていると、前に電車のなかで乗り合わせた大柄の外国人男性がいた。彼の足もとを見ると靴は階段のひと段の二倍の大きさだった。かかとの方が重いような靴を履いている私は足もとに注意しないと落ちてしまいそうだからそうするけど、私より危なげな大きな足のその人は前を向いていた。ロンドンの階段のひと段がもう少し大きかったかなんて、もう忘れてしまった。

ちょっぴり寝不足の眼をアイリッシュラテにうつして、ひとくち飲んでみるといい気分だった。窓側に向いたとくべつな席に座ればよかった。

文庫本はどうしても折り目をつけながら読んでしまう。折り目をつける基準は、Twitterの星とハートのあいのこなんだと思う。「お気に入り」と「いいね」のあいだってなんだろう。「考えさせられました」があってもいいです。

タリーズコーヒーアイリッシュラテを注文するとテイクアウトのコップ型のマグネットしおりがもらえた。

一息ついて、また本のページをめくる。