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モスバーガーの跡地から

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バスに乗っていたら、ふと、
2年前の今頃お昼を食べたモスバーガー
跡地が目に入った。

センター試験が終わったあとは
必ず受けるべしな授業がなくなって
私は家と実技試験のためのレッスン教室と
毎日のようにバスで往復していた。

大学生の今でこそ普通の風景になったけど
平日の昼間のがらんとした飲食店で
なにかを食べるのは不思議な気分だった。
チーズバーガーと、オニポテと、
ミネストローネを頼んだ。
レジのおにいさんがニコッとしていた。
そこから1年しないうちに
そのモスバーガーはなくなってしまって
手つかずの建物だけがアーケード街に
のこっている。
おにいさんはどこへいった?

当たり前のように跡地の前を
通っていたのに、今日にかぎってやけに
クリーム色の何階建てかの元モスが
主張してくるように思った。

浴室で湯船につかっていると、
消えかける頃になってやけに
シャワーのとき働いていた給湯器の
ぐわんぐわんした音が大きく聞こえるし

「自動」に設定した冷房は
風の量が弱くなる直前になると
そのごうごうとした音がやけに
強く聞こえてくるのだ。
前から不思議だと思っていた。
まるで最後の力をふりしぼって
気づいてくれとでもいうように
機械がはたらきかけているような。

冬だからまたフィギュアスケート
たとえを出してしまうけど、
氷上の美しい演技のうらで
選手たちはたいてい身体の痛みと闘っている。
よだかの星」も心の痛みと引き換えに
美しい星になった。


最近私はiTunesカードの代わりに
新潟交通に「課金」してばかりだ。
電車はあてにならず、長く歩く間に
大粒のあられは顔を、脚をたたきつける。
90分の授業を1つ受けるためだけに
片道90分かけて電車とあられと闘うので、
やってらんないぞと思う。

テストもあるし、レポートもある。
昨年のことを思い返してみても、
「あー1月のおわりから2月にかけては
なんだかよくわからないけど
つらかったのう」と思うのだ。

つらいことに対してはドMになればいいよ
と友人にアドバイスされる。
ドM月間でもはじめてみようか。

きっとしばらく経った頃
今の時期を思い出して「つらかったわ」
と思うのだろう。
それならとことん受け入れてしまっても
いいかも、と思えた。
よだかやフィギュアの選手みたいに
美しい芸術は残せなかったとしても。

(写真は去年のセンター試験やすみに
撮ったものっぽい。)