いま、声に出して読みたい日本語

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齋藤孝さんのベストセラーから
タイトルをもじってみた。

計画性もなく、
本つながりのリレーのような記事になってしまいそうだけど、今日も紹介したい本があって「記事を書く」ボタンを指先で押さえてみる。

松浦弥太郎さんの『今日も、ていねいに。』を読んだあとすぐに読みはじめたのは『日々の100』。前回の記事でも読んでいる途中だと書いたけれど、まだ読み切っていない。むしろ、読み飛ばしてしまいたくなくてゆっくり読んでいるところだ。

松浦弥太郎さんが以前編集長をしていた『暮しの手帖』の誕生をモチーフにして描かれた朝ドラ『とと姉ちゃん』の録画視聴も追いついている。とうとう『暮しの手帖』初代編集長の花森安治さんをモチーフにした花山伊佐次、主人公の常子がともに雑誌を作りはじめたところだ。

常子の「戦後の女の人の役に立つ雑誌を作りたい」という願いが形になってきた。大きな目にますます力が入り、その表情を見ているだけで元気が出てくる。洋服の作り方や装いの美しさを文章で書いて売るよりもまず先に、洋服に合わせる下着の作り方から。戦後、元気や品性をなくした庶民の暮らしを、当事者としてていねいに見つめてゆく。

現在の『暮しの手帖』や関連書籍にもそのスタイルは受け継がれているように思う。

花森安治さんは、実用文をしたためるさいに10の約束ごとを持っていた。

やさしい言葉で書くこと/外来語を避けること/目に見えるように表現すること/短く書くこと/余韻を残すこと/大事なことは繰り返すこと/頭ではなく心に訴えること/説得しようとしないこと/自己満足はしないこと/ひとりのために書くこと

『日々の100』を読んでいると、松浦弥太郎さんもその約束ごとに通じる文章の書き方をされていると感じる。周りがざわざわとしている場所で本を開くと、集中するために思わず目で追っているところを声に出してしまう癖がある。松浦さんの文章は、静かな場所で本を開いていても文章がきれいなので思わず声に出してしまいたくなる。

『日々の100』は記事の冒頭の写真のように、見開きでひとつ、松浦さんお気に入りのものを紹介していくというレイアウトだ。右のページにものの名前と写真、左のページに二段組でちょうどぴったりおさまるような分量の文字が入っている。「今、何の本を読んでいるの」と遠くに住む人に電話で聞かれて、気に入ったページを朗読したら「すてきな本だね」とほめられた。

前回の記事で紹介した『今日もていねいに。』は、松浦さんの物事に対する思いやこだわり、それにまつわるエピソードを紹介したのち、読者の私たちにも今すぐできる、ふだんの暮らしにすぐに取り入れることができそうな提案が続いてその章が終わる。

読みやすくて親切なまとまりかただなぁと感じた。そして、この方のブログを思い出す。


以前も何度も紹介させて頂いていたが、つっちーさんこと土屋裕行さんのブログは、お決まりの挨拶から始まっていて、ご自身の最近読んだ本や体験したことが書いてあり、最後に読者になにか呼びかけて結んでいる。そのなにかとは、提案のこともあるし今後の展望であることもある。

私はブログを書いていていつもついつい長くなってしまうので、「平日に、30分ずつかけて」書かれるつっちーさんのブログのスタイルに憧れている。

今度、挑戦してみようかな。