ポケモンGoをやってるよ

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先週末を前に、とうとう日本にも
ポケモンGo」がやってきた。

Google mapに基づいたマップの上を実際に歩いて、モンスターを探す。モンスターが現れると画面がARタイプに切り替わり(そういう設定にすれば)、画面の向こうの風景にモンスターが登場するので、手持ちのボールを投げてつかまえるゲーム。

海外ではすでに大人気で、「みんなが家を出て歩き回るから肥満対策になる」「保護されていた犬がみんな引き取られた」「任天堂の株価がグングン上昇」という嬉しいニュースが。「陸続きの国で、歩いていたらそのまま国境を越えた人が逮捕された」「他人の家の敷地内に入って不法侵入の騒ぎがあった」などという事件や事故もあった。

そんな話をニュースでみるので、「日本でもダウンロードできるようになったらたいへんだ」とか「日本にも早く来ないかな。待ち遠しい」という声が日本中であがっていた。

私はポケモンのソフトを今までプレイしてこなかったので、ストーリーやモンスターたちの名前にも詳しくなかった。けれど、ロンドンで友達になったトルコの人がインスタグラムにポケモンを持っている合成写真(日当たりのよい場所で、ポケモンの場所だけ影がなかったので不思議だと思った)を見て、そこからポケモンGoの存在を知り、私もその写真を撮ってみたい!と思って興味を持っていた。

AR(拡張技術)を使った宣伝はたびたび日本でも目にしていたし、私も使ってみようと試みたことがあるけれど、ポケモンGoは誰もが試してみたくなるARの使い方だ!と目から鱗だった。

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そして、私は昨年「駅メモ!」というゲームにはまっていた。「駅メモ!」は、実際に電車に乗って駅をめぐり、駅についたらチェックインボタンをタップしてアクセスする。同じ駅にアクセスしている者同士で強さを競い、駅を取り合う「位置ゲー」であった。「駅メモ!」にはかわいい美少女キャラクター「でんこ」が登場し、彼女たちと一緒に旅をした。画像は、青森に行った時のスクリーンショットだ。

このゲームにはまっていたとき、ゲーム好きの友人に紹介すると「Ingressみたいだね」と言われた。Ingressというのも「位置ゲー」らしかった。そして、「ポケモンGo」もIngressの会社から出ているゲームなのだという。

実際に日本でも「ポケモンGo」が配信されるようになったとき、「ポケモンGoGoGo」なんていう偽のアプリも登場した。アプリストアで検索する際、英語で入力しないと正しいゲームが表示されない。

始めてみると、インストールした場所が「ポケストップ」が多く存在する大学内だったこともあって、モンスターがたくさん登場して楽しかった。そしてバスに乗ってゲームを起動させたままにしていると、「駅メモ!」をしていたときの楽しさとiPhoneの充電を気にする不安が入り交じった気持ちが蘇ってきた。

新しいポケモンに出会って名前を覚えるのももちろん楽しいし、それが続いてレベルが上がるのも快感だ。でも、私は「ポケストップ」の存在がとても気に入った。

マップ上の公園や珍しい看板、オブジェなどに存在するする「ポケストップ」では、モンスターボールやゲームに役立つアイテムがもらえるけれど、「ポケストップ」がある場所は今までなんとなく通り過ぎていたところばかりだったのだ。

「こんなところに金色のカエルがいたの?!」「ああ、この公園で小学生のときよく遊んだっけ」など、驚きと懐かしさに浸れる。帰宅して、家から表示できる範囲=小学校の校区内にある公園がポケストップになっていたので、公園の名前をもう一度確認してはそのときのことを思い出していた。ポケモンGoを通して今まで気付かなかった街のおもしろポイントや忘れていた思い出を発見できる……意外な楽しみ方があったのだ。

それから、小学校の同級生にカタギリくんという人がいたけれど、「キャタピー」とよばれていた。男の子たちは「お前今何レベ?」という会話をよくしていた。かたピーの進化系?人間にもレベルがあるの?なんて当時は不思議に思っていたけれど、今考えるとそれはきっとポケモンの話だったのだ。10年以上経って、あのときの疑問がいくつか解消されたのがおもしろい。

ポケモンGo」が出る前も外に出て歩けば、歩きスマホをする人はたくさんいた。けれど、「ポケモンGo」が配信されてからはそういう人が増えた……というかよく注目するようになった。歩いていて突然立ち止まったかと思うと、画面上を指で下から上にスワイプしている人はきっと高確率で今モンスターを見つけたところだ。

商店街で子どもが二列になって自転車を低速で走らせながら「ポケモンGo」をしていた。こういうのが危なくてニュースになるんだということを体感する。大きなタブレットを持って、マナーを忘れてしまったかのようにふるまうおじさんも見た。「ポケモンGo」が日本に来て警察や学校が動くのもわかるし、事件や事故が既に起こっているのも危ないことだと思う。

土日を過ごしてみて、色々な人が「ポケモンGo」に関わっているのを見て、私はちびまる子ちゃんがヒデキやモモエちゃんをテレビで観ていた時代を思い出した。

私はその時代を生きていなかったけれど、今よりもたくさんの人が同じものに注目して、「関わる派」「関わらない派」にシンプルに分かれていたんだろうなと思う。

昔はテレビかラジオだったものが、今はインターネットが加わったことでチャンネルがいくつにも増えた。だから「ポケモンGo」はとっても久しぶりの、みんなが同じものに注目する文化なのではないかなと思った。

「私は絶対ポケモンGoはやらない!」という人もいるし、「ダウンロードしたけどすぐ消しちゃった」という人もいる。でも、「ポケモンGo」自体を知らない人はあんまりいない。それが怖いと受け取る人もいれば、面白いと受け取る人もいる。ビジネスにつなげようとする人もいる。

日中は暑くてたまらないし、夜に出歩くのはこわい。ポケストップが散在しきっているほど都会にいるわけでもない。だから私は相変わらずゆるゆると、人に迷惑をかけない程度に、通り道に出会ったポケモンを覚えていくのだと思う。楽しみ方はプレイヤーの数だけ広がっている。