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『オケ老人!』デート

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公開をずっとずっと待ち望んでいた映画

『オケ老人!』。

11月の初めに映画館で楽しんだ

溺れるナイフ』と同じく、

上映している映画館が少なかったので

なかなか気軽に観に行けずやきもきしたけれど

なんとか念願かなって観に行くことができた。

 

映画『オケ老人!』公式サイト

 

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杏さん演じる高校の数学教師・小山千鶴が梅が岡高校に赴任してきた。地域のオーケストラの演奏を聴いて、学生時代を思い出す。「また音楽やりたい!」という思いで問い合わせて入団したオーケストラは、先日聴いたオーケストラじゃなくて、老人だらけのダメダメオーケストラだった…!?

 

というあらすじ。

 

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昨年の年末に読んだ原作小説では主人公が男性の教師だったので、映画化で女性が主人公になるとどうなるんだろうと思っていたけれど、映画で描かれる「小山千鶴」はさっぱりしたコミカルな女性だったのですんなりと映画の世界に入ることができた。

 

あわせて先日に杏さんのエッセイ『杏の気分ほろほろ』を読んで『オケ老人!』の撮影現場を少しのぞき見させてもらっていた。「セリフをすべてノートに書き写す」「関連書籍をどんどん読む」「習い事をして少しでも演じる人物像に近づく」などどんな仕事が来ても入念に準備する、しかもその努力を大変なものだと思わず楽しむ杏さんなので、今回の映画ではどんな姿が見られるのかがとても楽しみだったのだ。

「老人」のみなさんは、笹野高史さんらベテランの俳優陣で固められていて、現役時代の長い皆さんは終始パワフルで撮影現場は楽しかったという。

 

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そんな『オケ老人!』、とってもとっても面白かった。

 

老人だらけのオーケストラときいて想像されるのは、「いつどのメンバーが欠けるかわからない」ということ。もうこの世にいなくなってしまって欠ける、という意味。でも映画では、そういった高齢者を取り巻く環境を湿っぽく描くことはしておらず、老いを楽しむような、コミカルな雰囲気で描かれていた。「棺オケじゃないぞ!」と。隣にいた人もくすりと笑う。たまに声を立ててけたけた笑ってくれた。

 

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原作小説がある映画を観に行く際はいつも読み返してから行くけれど、私はそれをすっかり忘れていた。だから、「こんな場面あったっけ(あ、あったわ…)」と驚くと同時に、感動してちょっとうるうるしちゃうとこもあった。けして湿っぽくはなってないからね。

 

劇中で扱った作品も<威風堂々><新世界より><田園(第九)>など、普段クラシック音楽を聴かない人でも親しみのある作品ばかり。とくに<新世界より>二楽章は、「とーおきーやーまにーひーはおーちてー」でおなじみ、私が通っていた高校でも完全下校の時間の少し前になると校内放送で鳴り響くあの曲だ。

 

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同じ作品でも、演奏者によって演奏のすがたは変わる。たとえばテクニックを追い求める若者からは背伸びした印象または元気な印象が、恋に悩みぬいた経験があれば短調の曲に深みが出、そして人生を長く生きてきた老人が奏でる音楽にはその人生が凝縮された響きが出てくる。

久しく楽器を触らず、私が忘れていたその感覚を『オケ老人!』は思い出させてくれた。悲しいことも怒ったこともあとになって笑い飛ばせるようになるように、今を含めてこれからの経験が人生をつくってゆくけれど、年老いたときなにかまた楽器をやってみたいと思うんだろうな。そのときどんな音楽を奏でられるようになっているだろうか。

 

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先月、学園祭のステージで、「デートでオケ老人を観に行きたいでーす!」なんて言ってしまった。(その話はまたいつか…今温めています。写真はたぶんそれをちょうど言ってる時です)さて、誰と行こうか…と思って映画の公式ホームページを眺めていて、まっさきに浮かんできたのが祖母の顔だった。

 

祖母と一緒に最後に映画を観たのは、いつかのお正月に『ハウルの動く城』をスクリーンで観たときだった。お年玉の使い道が貯金しかまだ思いつかなかった私を、祖母はトイザらスに連れてってくれて「すきなの選びなさい」と言ってくれた。結局その時は人生ゲームを買ったんだった。そのあと映画を観たんだった。

 

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『オケ老人!』は家族と観に行っても楽しめる作品だと思う。だから祖母との久しぶりの「映画デート」に、私は『オケ老人!』を選ぶことにした。「ごちそうさんの杏も、とと姉ちゃんの”星野さん”も出るよー!」「さっきポスターを見たけど、星野さんいた?」「前髪あがってないからわからないかもね」なんて会話しながら一番後ろの席に座った。

 

大好きな杏さんが出る映画だったこと、しかも題材が普段から親しんでいるクラシック音楽だったこと、そして隣で祖母が観ているということ。とても楽しくて幸せな時間だった。

 

おまけ・『オケ老人!をもっと楽しむヒント

・「五つ子ちゃん」シリーズの楠のおばあちゃん

・「オランジーナ」のCMを見返してみる

・「くら寿司」に行ってみる

 

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