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ちょっと懐かしい不自由さ

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新しい年の0時0分は、

たくさんのメッセージや言葉が

1年の中でも特にとび交う瞬間だ。

(「バルス!」といい勝負だよね)

 

いつからこんなに滞りなく

メッセージが届くようになったんだっけ。

いつから紅白歌合戦の合間に

「携帯電話各社は、年越しの通信が…」

というニュースが流れなくなったっけ。

そうそう、年が変わる瞬間は、

通信が集中して負担がかかるから

なるべく時間をずらすようにという報道。

 

私の感覚ではまだまだ数年前のままで

日付が変わった瞬間にメッセージが届くと

「すごいなあ」と面食らってしまう。

よくこの文字たちは、混み合った

線の中を進んでこんなに早く来てくれたねと。

ちょうど、歩行者天国になった渋谷みたいに。

初めて手にした携帯電話が

スマートフォンの世代には

想像しがたい感覚かもしれない。

 

普段は早く寝なさいなのに、

夜更かしが許された年越しの日。

好きに過ごしちゃおうと思うのに、

そんな時に限って石油タンクが空になる。

舌打ちをしながら寝巻きのまま外に出て

石油を補充しながらイヤホンで聴く椎名林檎

毎年同じようなことを繰り返していると

10代の私が今もそこにいるようだ。

 

新年のあいさつをデコメに仕上げたものを

友達に送りたいのに、何度も失敗する。

数回試してやっと通信に成功。

センター問い合わせすると、遅れて

友達からのメールがいくつか来ていて。

「あ、あの人にも送っちゃおうかな」

なんて突然思いついてみたりするんだった。

 

年が明けてはじめての夜は

なかなか眠くならなくて、

いつもスッと眠れる家族がうらやましい。

眠くなるまでは部屋を暗くして

これから始まる1年を想像してよう。

なるべく、楽しいほうを。