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江口寿史さんに似顔絵を描いてもらいました【前編】

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当時、愛読していた中学生雑誌には毎月

モデルおすすめのCDや本が紹介されてる

興味深いページがあった。

1人、どこか周りより大人びたモデルがいて

彼女が紹介していた本に目がとまった。

(今考えるとそのモデルは銀杏BOYZ

特別好きだったから、それ経由で

紹介していたんだろうなと思っている)

 

グミ・チョコレート・パイン

 

タイトルも聞いたことがないし、

著者の大槻ケンヂさんの名前は

ギリギリ聞いたことがあるけど、

何より14歳になりたての私の目をひいたのは

表紙に描かれた女の子の絵だった。

それはもう、8年も前の話だけれど…。

 

早速書店で『グミチョコ』を購入して

中学の「朝読書」の時間に読んだ。

そこで私は今まで少女漫画で観て

親しんできたウキウキな高校生活と

まったく違う高校生活を垣間見てしまった。

主人公は少女漫画で見た王子様のような

キラキラな男子高校生ではなくて、

とても冴えなーい大橋賢三君だった。

 

でも、舞台は30年近く前の高校だ。

こんなに冴えなーいわけないよ…なんて

期待しながら彼の高校生活を覗くことにした。

結果、面白くて「グミ編」読了後

「チョコ編」「パイン編」も読んだ。

ただ、ただのかわいい女の子の表紙だった

「グミ編」と違って、あとの2冊の表紙は

なかなか刺激的な絵だったため、

中学校の「朝読書」には向かないと思って

しっかりカバーをかけて読んだ。

漫画をこっそり読んだり眠ったりしてないか

見守りにくる先生が通ったときは

カバーをしっかり握りしめた。

いやあ、当時のことを書くと笑っちゃうな。

 

学校では誰にも見せないように隠していたけど

相変わらず女の子の表情とか線が良くて

「表紙カバーイラスト・江口寿史

という文字を見つけて、

「このすてきな絵を描く人はこういう名前か」

ふむふむ、と頷いているのだった。

 

結局『グミチョコ』はその後も私にとって

何度も読み直すシリーズになった。

高3で受験生の時、

「大橋賢三君、いいやつだな」

と思うようにもなった。

賢三が憧れている山口美甘子も大好きだ。

 

時は流れ、2016年の暮れ。

大学の研究室で管理しているツイッター

久しぶりに見ていたら、誰かのリツイート

江口寿史展 新潟で開催のお知らせ」

が回ってきたのを発見した。

 

夏休みに「kindleunlimited」で

『ストップ!!ひばりくん!』を読んでいた。

それを読んでやっぱり、

江口寿史さんの描く女の子(?!)は

素敵だなと、すっかりはまってしまう。

もっと絵を見たくてネットを見てみると

広瀬アリス・すず姉妹やPerfume

あまちゃん」の2人など、

実在する有名人の似顔絵も見つかった。

「江口さんに似顔絵を描いてもらえるなんて

めっちゃ幸せじゃん…いいな…」と思った。

そして私もいつか描いてもらいたいな、とも。

だから2017年の夢リストにも書く気でいた。

 

新潟で開催される展覧会にぜひ

時間作って見に行こうと思って

詳細を見ようと会場のページに飛ぶと、

似顔絵イベントが開催されることを知った。

 

1月14日というのはセンター試験

大学は連休になる。

どこかへ行こうかななんて思って

数日滞在できる余裕をあけていたから

ちょうど日程もばっちり。

抽選15名か…ま、送ってみるだけね…

と、手順に従って応募を確実にした。

 

私は抽選にはあまり縁がない。

大学に入って抽選で取れる科目は

今のセメスターでひとつ取れたもの以外

全て通らなかったから、運が悪いと思う。

最後に抽選が当たったと思う記憶は

小学校4年か5年生の時に雑誌で見て応募した

パリスキッズかサン宝石

ブレスレットだったと思う。

 

だから、あんまり期待しないようにした。

ただ、江口さんに似顔絵を描いてもらうことは

いつかきっと叶えたい夢だったから、

描いてもらえることになったら

どんな服を着て行こうかな…

寝癖は直さないとだめだよね…なんて

楽しい考えごとはけっこうしていた。

そして、夢リストにも

「かなわなかったら後で消せばいいんだ」

なんて思って、気軽に書いておいた。

江口寿史さんに似顔絵を描いてもらう」と。

 

年が明けて、抽選結果発表の日が近づく。

帰省した友人とプリクラを撮って

プリ機からiPhoneに気に入った一枚を

送信して、画像を見ていたら通知が来た。

「【抽選結果のお知らせ】」の文字を見て

すっかり緊張してしまうのだった。

当選という文字を見て、思わず隣にいた友人を

バンバン叩いてしまったと思う。

 

そして、

「14日まで、絶対体調崩さない!」と誓った。

 

でも、日にちが近づいてきて

1週間先の天気予報が見られるようになると

どうやらものすごい悪天候がやって来る。

楽しみにしていることの前に

突然体調を崩す傾向がある私は身構えた。

 

(続く)