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トリックを忘れる

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読書が好き!と言いながら

それは物語を通じて作者が

読者に伝えたいことを推測することが

私は楽しかったようで、

そういう楽しみ方をしていたから

ミステリ小説の楽しみを

かつて理解することが出来ていなかった。

 

今でこそ好んでミステリ小説を

読むようになったけれど、

トリックを見破るなんて二の次だ。

テレビドラマを観ていても

ミステリ仕立てのものは全然気づけない。

ミステリ仕立ての映画はだいたい

原作を気に入って行くことが多いから

勝手に知った気になって楽しんでしまう。

 

私は物語を生み出せる作家って

すごいな、と日々読書をしながら思う。

とりわけ、物語に伏線を張らせたり

ミステリだったらトリックを組み込んだり

という過程がすごいな、と思う。

どうやってそんなもの思いつくんだろな。

 

と思い続けていたら、ふと

私にも1つだけ、ささやかなトリックを

思いつく機会があった。

「これ、もし物語を書くとしたら

きっと使えるだろうな!」というやつだ。

 

でも、その時はなにか作業をしていて

メモを取ることが出来なかったのもあり

数時間したら忘れてしまった。もったいない

忘却の彼方に行って、また戻ってこないかな。

 

同じように、一度読んだ本の

トリックをときどき忘れてしまう。

あまりにも衝撃的だと覚えているけど

本棚の整理をしていて、

「あれ?この本どういうしかけだったっけ」

と表紙を見てトリックを忘れた

本が何冊かあったのだ。

 

読後、一度忘れさせてしまうような

トリックもまた、奥深いのかもしれない。