アップデート
アップデート
内容:いくつかの不具合の修正こういう文章を、タッチパネルのついた端末を持つようになってから何度も目にしている。
動物はさむい季節に向けて冬ごもりをするし、人間だって季節にあわせて衣替えをする。意識をしなくても、さむい季節が過ぎて暖かくなってくれば気持ちは高揚するし、夏が過ぎればちょっぴりセンチメンタルな気分になる。
毎年こういうことを繰り返して人は生きていき、とくに日本には毎年春と夏と秋と冬が順番にやってくる。「変わらないためには、変わることも必要な時がある」なんていうことを四季は私たちに教えてくれる。
ますます暑い季節…この酷暑に向けて、なのかはわからないけれど私もiPhoneのなかみのようにいくつかのアップデートを行ってみた。
①セブンのコーヒーデビュー
私は何か集中してやりたいことがあるときは最寄りのスタバによく行く。そんな時はスターバックスラテを飲む。車を持っている父は私に、「スタバじゃなくてもコーヒーは飲めるじゃないか」なんていう。父はセブンのコーヒーがお気に入りなのだ。そりゃそうだけど、と思いつつあまりにも暑かった日、スタバよりも家から近いセブンイレブンでコーヒーを買ってみた。
氷を買って、レジの横の機械でドリップするあのコーヒー。ミルクとガムシロップもいれてみた。部屋は掃除してあったし、外は暑いし、どこへも行けない私をセブンのコーヒーはカフェにいるような気持ちにしてくれた。
②生まれてはじめての髪型
何年か前、ヘアスタイルのブームは軽いことにあった。「すく」ことが普通だったようだった。私は自分にあんまり似合ってないなと思いつつ、ブームにのっかってはやっぱりあんまり似合ってないなと思っていた。
それからボブにもしたし、刈り上げもしたし、伸ばしてパーマをかけたりもしてみた。前髪を伸ばしたり切ったりした。それでも、一度やってみたい憧れの髪型があった。
前髪ぱっつんの、ストレートロング。ついに先週美容院でやってもらってきた。パーマをとってまっすぐにし、5センチくらい切って毛先を整えただけなのになんだか新しい気分になれた。
③一眼デビュー
(写真:自室のカーテンとモビール)
「今年の夢100」のうち、79番目には「カメラを買う」と書いた。デジタルの、一眼レフがほしかったのだ。そして、必要だった。1年で一番色彩の豊かそうな夏休みを目前にして、とくに必要だと思った。
OLYMPUS PEN Lite E-PL7
覗くしぐさがすてきに見えるファインダーは残念ながら付いてないけど、大きすぎず重すぎず、本体は白くて機能性もばっちりのようだ。
夏休みには、空にも地上にも大輪の花が咲いている。
アップデートにはどじがつきものだったりする。
コーヒーにはミルクを2つも入れてしまった。眠っている間の熱で、毛先に寝癖が付いた。花火大会の前の日、カメラのバッテリを充電していなかった。
生まれ出た不具合をひとつひとつ直していくこと、ときどき劇的に変えてみること。それらの繰り返しをすることが、結局私が私でいられる秘訣になるのかもしれない。