新潟駅でおにぎりを握ってもらえる場所

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おむすびが、どうしておいしいのだか、知っていますか。あれはね、人間の指で握りしめて作るからですよ (太宰治『斜陽』)

あたりまえのようなことなのに、
なんだか小気味よいリズムで
読んでいて頭の中に残ったことば。

昨日はなんだか早く家に帰って、
ふかふかモコモコとしたブランケットに
くるまって過ごしたかった。
けれど遅くまで帰れない用事があって、
せめて家の中のぬくもりを
感じられるような夕食をとりたくて
おにぎりをにぎってもらった。

新潟駅南口の「ぽんしゅ館」
ホテルメッツのところにある。

米や酒、漬物に米菓…
新潟じまんの美味しいものが詰まった
お土産ショップだ。

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500円払って5枚のコインをもらい
1枚おちょこ1杯、計5杯もの日本酒を
楽しめるコーナーがあるので好きだ。

新潟には酒蔵が多く、
この「利き酒コーナー」では
110種類もの新潟うまれの日本酒が
ずらりと並んでどれでも選べる。
20歳のみ300円で
コインをもらえるのもうれしい。

「爆弾おにぎり」といって
普通のおにぎりよりもはるかに大きくて
具もたっぷり入ったものが売っている。
小爆弾と大爆弾があり、
好みのものをカウンタで頼むとその場で
お店の人が握って手渡してくれる。
具材もひき肉や鮭、梅、…いろいろあり
私はシソ味噌を選んだ。

「テイクアウトお願いします」と頼むと
ぽんしゅ館の印『ポ』と記された
白いビニール袋に入れて手渡してくれた。
袋の上から爆弾をちょっと確かめてみると
あつあつだ。

おにぎりだけでは夕食としてはさみしいので
もう一品、と思って館内を見る。
フリーズドライのスープの具が入っている
ハート型もなか「笑顔になれるスープ」
あたたかいものを飲みながら
しかめ面しているのは似合わない。
「じゃがバター」のスープにした。

夕食をとるころにはすっかり
小爆弾の温度は冷えていたけれど、
大きなおにぎりにかぶりついたとき
ほんのりあたたかい感じがした。
作ってくれた人の顔が
見える料理っていいな。
あたたかいなと思う昨晩だった。