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北陸新幹線開業前夜に思っていること

あした、北陸新幹線が開業される。新潟は金沢と比較されたり駅周辺の整備や周囲からの期待について金沢に対して焦りを見せたりしている。私はここ数か月、北陸新幹線について新しいことが発表されるたびにアンテナを張ってきた。

 

北陸新幹線にかかわる他の地域がどんなに熱を入れていても、様々な情報媒体は金沢を推していた。テレビで、雑誌で、ネットで金沢の魅力に触れた。もちろん行きたくなった。先月母と村上に旅行した際も、実は行き先は金沢にしようかと最後まで迷い続けていた(それにしては下調べが行き届かなかったこと、時間の余裕のなさで今回の金沢ゆきの予定は現実的ではなかった)。すてきなつくりの駅、21世紀美術館、茶屋街の風景…北陸新幹線が開業して混む前にぜひとも、なんて思っていた。

 

今週の新潟は冬に戻った。古町にいたとき、大通りで信号待ちをするときも寒すぎてぶるぶると震えた。そんな時私は横断歩道の代わりに地下に降り、西堀ローサを利用する。

 

おいしいメロンパンの甘い香りに誘われるように階段を降りていくと、ベンチがあるから座る。腰をおろし顔を上げると、新潟にもとからある魅力を生かしたまちづくりを提案する映像が流れている。(Youtubeの動画があった。関連動画欄から、新潟が抱える「まち」としての問題点や課題を含めた全体の動画にも飛べる。)

 

 


【新潟シティチャンネル】新潟市プロジェクト Chap4 「新しい新潟駅から」 - YouTube

 

堀を復活させることや運用に関して市民から様々な意見を持たれているBRTのことはさておきこうしてみると、もとからある建造物や歴史的地形などを生かした新潟のまちの魅力が伝わってきた。どこかのまちと比べることなく、そのまちがそのまちらしく時を過ごしていくには、その魅力を知る人によってPRされていくことが大きな力になるのかなと思った。

 

金沢が今北陸新幹線開業のタイミングで注目されている理由も、ただ様々な情報媒体が取り上げているからではない。駅のホームにあり、転落防止のために設置されたホームドアには、加賀友禅に使われる「加賀五彩」(藍、臙脂、黄土、草、古代紫)のうち四色が使用されているそうだ。その他にも金沢駅では伝統工芸による遊び心を堪能できる。加えて新幹線の発車メロディーには中田ヤスタカ氏作曲のものが使われるなど、伝統と現代らしさが融合された駅になっている。そんな駅を玄関にして一歩外に出てみると、そこはますます魅力的なまちに感じられるのではないか。

 

北陸新幹線開業の裏で、老朽化や新幹線開業による影響で豪華な寝台列車トワイライトエクスプレスほくほく線はくたかが運行終了してしまった。乗ってみたかった。「いつか」と思っているとあっという間に叶わなくなってしまうこともある、ということは何度体験してもまた同じことを繰り返してしまうようだ。

 

北陸新幹線についてのニュースを追ううちに、なんとなくこれからの自分についてのヒントを得た気分でいる。そんな私は最近、もっぱら駅に興味があるのだ。