魔法のエレベーターに乗って
遅くとも22時までには眠りにつくようにしていた10歳のころ。ラジオを聴いて21時の番組の終わりを把握しながら本を読んだりしていました。
22時の時報が鳴っても夢中でページをめくる手が止まらなかった本…ロアルド・ダール著「チャーリーとチョコレート工場」。小説も映画も大好きでしたがまさか、チャリチョコのミュージカルが観られる日が来るなんて!!!
その前に火曜日のおはなしを少し。
授業のあと、「ラーメンをたべたい!」というのがユウタとアオイとめでたく一致し、またもやピカデリーサーカス駅に移動して「Japan Centre」へ。
こってりとんこつラーメンを食べることにしました。久しぶりの箸、れんげはなくてスプーンだけれど、まろやかなとんこつスープをすくうにはじゅうぶんです。久しぶりのチャーシュー、久しぶりの麺のこの感じ!!ラーメン好きにはたまらない瞬間でした。
「Japan Centre」ではまるで日本での近所のスーパーのような感覚に陥ります。日本のお菓子も調味料も冷凍食品も揃います。雑誌もありました。なんといっても感動したのはこの酒類の品ぞろえ!新潟のお酒「上善如水」も、日本酒が好きになったきっかけをくれた「澪」も揃っているなんて…。梅酒を買っていきました。
そして今日は授業のあと、フィッシュ&チップスにまだ挑戦していないことを思い出します。
アオイと私は偶然同じロンドンのガイドブックを持っています。フィッシュ&チップスを紹介するページに載っていた中で一番美味しそうなお店に行くことに決めました。
アダム&イヴ、それがこのお店の名前です。
フィッシュ&チップスは大きいだろうということでシェアすることにして、ソーセージ&マッシュポテトとグラタンもオーダーしました。
なんて華やかなテーブル!…と言えども私たちはロンドンでじゃがいもばかり食べてるね。
フィッシュ&チップスは魚のフライというよりはてんぷらのようで、ていねいに揚げられた衣はさくさくとしていてタルタルソースに合います。フィッシュ&チップスを美味しくないという人もいるし、実際お店によって味がいろいろあるのかもしれませんが、ここのフィッシュ&チップスは脂っこくもなくとても美味しかったです!
お腹がふくれてひと休みしたら、楽しみにしていた「Charie and chocolate factory」のミュージカルへと向かいました。
ウォンカチョコレートを食べながら見たい…!と思っていたのですが売っていなかったので、まずしい主人公のチャーリーと同じくチョコレートなしで観ることにしました。
月曜日のうちに劇場の窓口にチケットを買いに行ったのですが、ラッキーなことに前から5列目の席でした!
公演中の写真はもちろんないけれど、とてもすてきなミュージカルでした!ライオンキングは伝統的な、長く愛されてきた印象がありましたがこの「チャーリーとチョコレート工場」はモダンな印象で、英語をあまり聞き取ることができない私にも理解しやすく、子どもたちにも大人気でした。
豪華な映画館にいるような気持ちで終始楽しませてもらいました。小説や映画でもストーリーや登場人物がユニークで印象深かったのでミュージカルでも「チャーリーはどんな表情でゴールドチケットを手に取るんだろう」「ここでどんなふうに子どもたちが我を忘れちゃうかな」と目を見張りました。
歌もダンスも大人顔負けに力強く、それでいて無邪気な子どもたちの演技はすばらしいものでした。そしてあやしげなウィリー・ウォンカも雰囲気があり、ほかのキャラクタにないオーラが出ていました。
夢を見ること、謙虚でいることの尊さを感じさせてくれる…シンデレラストーリーのような、子供に読んであげたい絵本のような…まだ観たことがないというホストファザーにも自信を持っておすすめしたいミュージカルでした!