2016-01-01から1年間の記事一覧

「まつ」と「滝子」の力、そして植物図鑑

森田屋の「まつ」、青柳商店の「滝子」はかつて、お互い顔を合わせれば優雅な口調で罵りあう犬猿の仲だった。朝ドラの『とと姉ちゃん』を観ている。現在はもう「まつ」を演じる秋野暢子さんも、「滝子」を演じる大地真央さんもクランクアップしてしまったそ…

なつかしさの基準

最近思い出したように映画を沢山観ているけれど、短調の曲が好きな私はついつい惹かれる映画もちょっと煮え切らないラストのものを選んでしまいがちだった。久しぶりに感動が約束されていそうな映画を探そうと思って、パッケージになってる写真の笑顔がすて…

髪の毛を伸ばしてたときのモチベーション

鎖骨までの長さのふわふわとした髪型にそろそろ慣れてきました。そのうち書こうと思っていた、髪の毛を伸ばしてたときのモチベーションについて今日は話したいと思います!中学生~高校生になる頃まではボブのヘアスタイルにハマっていて、(不思議なことに…

第三外国語のこと

4月から、フランス語を勉強しはじめた。 初回の授業で、「名前と所属学科と、なぜフランス語を第二外国語に選んだのかを教えてくださいね」と先生に言われ、1人ずつその場に立って自己紹介した。そのとき自分の口から言葉が出てきて初めて、フランス語を勉…

髪の毛が大阪に渡りました

2011年から伸ばしていた髪の毛を、週末にとうとう35センチ近くカット!今まで苦楽を共にしてきた髪の束は昨日大阪に渡ったと連絡が。online-fundraising-1Japan Hair Donation & Charity(通称JHDAC)ここに送られた髪の毛は、髪の悩みをもつ子どもたちのた…

宛先不明の人を想って

文字を読むことが不得意で、勉強が大嫌いだった僕。大学4年のとき卒論のために配属された喜嶋研究室での出会いが、僕のその後の人生を大きく変えていく。寝食を忘れるほど没頭した研究、初めての恋、珠玉の喜嶋語録の数々。学問の深遠さと研究の純粋さを描い…

母と映画に行ってきた

1年ぶりのことだ。観てもらいたい映画があった。そして一緒に観たい、とも。『世界から猫が消えたなら』14日に公開されたばかりだ。映画『世界から猫が消えたなら』公式サイト(映画公式サイト)突然脳腫瘍を告げられ、余命が長くないことを悟った主人公が…

ため息、そしてヴァルトシュタイン

『リリィ・シュシュのすべて』や『さよならドビュッシー』ではドビュッシーの「月の光」、『時をかける少女』ではバッハの「ゴールドベルク変奏曲」。映画の雰囲気を盛り上げるのは、映画のために作られた音楽だけでない。クラシック音楽を勉強している者に…

チーム戦はおあそびか

秋田と青森をむすぶ「特急つがる」から時折、山の木々にまぎれて桜が見えた。咲き残った、という表現が似合う桜だった。まばらな他のつがるの乗客はきっと寝ていた。おそらく誰にも見られることのない桜だったから、ふてくされて咲いているように見えた。ハ…

2年越しのありがとう

様々な美容雑誌で引っ張りだこ、ハイスピードで出版される著書はたちまち大ヒット、メイク講座の講演会で全国を飛びまわり女性のキレイを頼もしく応援する神崎恵さん。4月27日という今日は、私にとって思い出の日である。2年前の今日、神崎恵さんに会った…

1984「恋におちて」

もしも願いが 叶うなら吐息を白い バラにかえて逢えない日には 部屋じゅうに飾りましょうあなたを想いながら小林明子さんの歌う「恋におちて」に出会ったのは、あるライブに出演したことがきっかけだった。ライブに出演してきました - 謎の国のありす↑そのラ…

ムーンリバーを聴きたくて

午前十時の映画祭、最寄りの映画館での開幕は「ティファニーで朝食を」!オードリー・ヘップバーンがおめかししてすましている姿はピンクと黒の色合いでポスターになって雑貨屋さんで見かけるほど有名だ。何度も目にした絵だったけれど映画を観たこともなけ…

2006年のノートから

部屋を掃除していたらクローゼットの奥からノートが出てきた。無印の、5冊でいくらかのノートだ。当時の小中学生に流行っていた「ノートデコり」が施されていたノート。茶色の表紙にうさぎとパンダの絵がポスカで描かれており、その上に「どくしょノート」…

運命戦で勝てる人

このたびは 幣もとりあへず 手向山紅葉の錦 神のまにまにちはやぶる 神代も聞かず 龍田川から紅に 水くくるとは……上映期間も半ばになり、迷っているうちに終わってしまう…と思い映画館を足を運んで観たのは映画「ちはやふる 上の句」。今年に入ってから映画…

累計2万アクセス

半年経たずして、新たに1万アクセス!誰が1万アクセスしてくれたんだろう - 謎の国のありすこのブログを始めて1年半、累計2万アクセスを頂きました。ありがとうございます。恥ずかしながら「ブログ読んでるよ」と声をかけて下さる方が増えてきて、書いた…

愛しきSF

何かひとつ映画を観るために映画館に訪れると、予告編を幾つか観る。涙を誘うような映画音楽と、気になって仕方なくなる台詞たちに彩られる予告編は映画館で観るとより迫力がある。「黒崎くんの言いなりになんてならない」の予告編を観た時は、「え!中島健…

「東京物語」

日本に帰ってきたら観たい映画があった。年度はじめとともに開幕する「午前十時の映画祭」。今回の映画祭がもうじき終わるけれど、最後に観ておきたい作品があった。「東京物語」である。日本映画を代表する傑作の1本。巨匠・小津安二郎監督が、戦後変わりつ…

毎日が楽しくなる習慣たち

四年に一度の肉の日だったし、あした四歳になるいとこの二日前に生まれた子どもはやっと一歳になった。四年に一度の閏年の閏日は、私は眠ってばかりいた。目がさめると三月になっていた。二度寝と昼寝と夕寝と夜寝を繰り返したのに普通に朝まで目覚めなかっ…

california dreamin'

木の葉はみんな枯葉色、そして空はどんより鉛色そんな冬の日、僕は散歩していたんだもしロスにいれば気持ちが安らぎ暖かいのに…こんな冬の日にはカリフォルニアを夢見るよ(The Mamas & The Papasのcalifornia dreamin' より)この歌をいつかラジオで初めて…

ちいさな嘘をつく

けさも隣の人のシャワー音とアラームのダブルパンチで目が覚め、それでも寝不足じゃなかったのでスッキリ目覚めました。なぜかロサンゼルスに来てからはとてつもなく変な夢をたくさん見ている(内容は覚えていない)けれど、実は昨日までとても痛かった喉が…

オーサム・サンセット

滞在している部屋の外を出るとすぐ中庭になっている。お風呂上がり、眠る前に中庭に出てみると月がきれいだった。2日連続の椅子泊と早起きのコンボがたたって、今朝は5度寝の大寝坊をしてしまいました!!! 7時ごろ隣の部屋の人のアラームとシャワー音で…

Los angels!!

お久しぶりです。今ロサンゼルスにきています。今シーズンも冬をたっぷり味わい、他の季節もかわらずどんよりした新潟にずっと住んでいて、心模様もそんな気候にすっかり染まっていました。いつも天気がよくて雨が降らない、映画の撮影場所にも重宝するハリ…

つぼねのカトリーヌ

自分の中にもう少し留めておいても良いのではないか、という言葉を、そして思考を、熟成させることなく表に吐き出してしまう。こうなると、もう最初から他者を意識した言葉、他者を意識した思考しかできなくなる。(89ページ・ひとりで遊べる人は寂しいとは感…

「氷の花火」~山口小夜子~

『ソンブレロ落下す』という文庫の表紙を古本屋で見たとき、字体的に昔の本だろうになんだか写真の女性がやけに今っぽくて不思議な気持ちがしたのだ。いつだったか、SNSを見ていてある記事のURLとサムネイルが表示された。70年代に日本人ブームを起こした…

内藤ルネ展 ~夢をあきらめないで~

Roots of Kawaii…「内藤ルネ」展~夢をあきらめないで~黒柳徹子さんもファンであると公言し自身の装いのための参考にしている内藤ルネさんのイラスト。世界的に評価される日本のカルチャー「かわいい」を先取りしたイラストたちが伊勢丹にて期間限定展示と…

ライチ☆光クラブ

映画「ライチ☆光クラブ」、本日公開!!舞台俳優好きの友人と約束していた。きゃりーぱみゅぱみゅが高校生だった頃私はブログや雑誌「KERA!」で彼女の姿を見ていた。そこに彼女とたびたび登場していたのが九条ライチさんという読者モデル。「KERA!」らしい…

ラブレス

ラブレス、と聞いてついつい翻訳したがる。愛がない…あいなし、だから…つまらない?「誰もいない夜に咲く」「ホテルローヤル」に続いて桜木紫乃さんの本を再び手に取りたくなったのはきっと、北へ渡った人、それから北へ渡りたい人と最近話したからだと思う…

メーテルを語りたい

悲しい思い出も、なつかしくなる時が来るのよ…「銀河鉄道999」のメーテルに出会ったとき私は彼女の言葉にひどく癒されたものだ。原作の漫画に数種類のアニメ、映画…設定が少しずつ違ったり、目線が変わっていたりと奥が深い「銀河鉄道999」シリーズ。生まれ…

「エージェント・ウルトラ」

去年の9月、地下鉄の深さにWi-Fiの電波をうばわれて特にすることもなく、ぼうっと窓の外を眺めていたとき…パッと目に入ったのが、駅のホームで見たこの映画の広告だった。そうそう彼女はこんなふうに、あぐらをかいてダルそうな顔をしていた。髪の毛を片側…

オリエント急行殺人事件

万代の映画館 Tジョイでは「午前十時の映画祭」というのをやっている。第三回 新・午前十時の映画祭 デジタルで甦る永遠の名作一度、スクリーンで観たかった。もう一度、スクリーンで観たかった。この映画祭で扱う映画は「甦る不朽の名作」だから私にとって…